●●●●○ 高濃度セシウムに汚染された「路傍の土」情報 ○●●●●

2012年8月23日 更新

▼ 新着情報! ▼

◆ モデル地域 調査報告書 「路傍の土」分布マップ ◆

高濃度に濃縮汚染された「路傍の土」の調査は、「汚染状況重点調査地域」に指定されていない都内にあえてこだわり、調査を継続してまいりました。都内にA~Cの3つのモデル地区を設定し、「路傍の土」の分布を徹底調査。その結果を報告書にまとめました。

調査報告書は、下のPDFからご覧下さい(上記画像はサンプルです)。

高濃度「路傍の土」調査報告書~分布マップ~ モデル地域A
「路傍の土」モデル地域A.pdf
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高濃度「路傍の土」調査報告書~分布マップ~ モデル地域B
「路傍の土」モデル地域B.pdf
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高濃度「路傍の土」調査報告書~分布マップ~ モデル地域C
「路傍の土」モデル地域C.pdf
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◆ 「路傍の土」フライヤー ◆

 

高濃度セシウムが含まれる「路傍の土」について、住民周知・注意喚起のためにフライヤー(A4両面フルカラー印刷)を作成しました。「路傍の土」の説明から対策、園長・校長先生へのお願いを掲載しています。 下のPDFファイルよりダウンロードしてお使いください。

※右の画像は表面です。

「路傍の土」フライヤー(A4両面フルカラー)★印刷してお使いください★
路傍の土(改).pdf
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2012年5月21日 更新

◆ セシウムに高濃度汚染された黒い物質「路傍の土」 ◆

 福島第一原発事故に起因する放射能汚染。福島県だけではなく、東北・関東・甲信越の広範囲にわたって汚染が確認されており、文部科学省は少なくとも17都県を“汚染地域”として認めています。

 

 今年2月に報道されたように、福島県南相馬市で発見された「黒い物質」は100万Bq/kgを超えていました。この報道を受け「東京にも同じように濃縮汚染された物質があるはずだ」 と思い、当会では調査を開始しました。

 

 生活圏内の至る所「黒い物質」はたくさんありました。それらのセシウム濃度を知るために2ヶ所の検体を分析に出したところ、

 

◆江東区内:1.295μSv/h

  → 134Cs 37,596Bq/kg、137Cs 53,344Bq/kg

 合計 90,940 Bq/kg

◆江戸川区内:2.374μSv/h

 → 134Cs 89,439Bq/kg、137Cs 126,250Bq/kg

 合計 215,689 Bq/kg (2検体平均)

という結果でした。

 

 このような高濃度の「黒い物質」が存在する場所は、福島県内だけではなく、今回分析をした東京都江東区・江戸川区に限ったことでもありません。福島第一原発事故によって汚染された地域であれば、その濃度に差こそありますが、どこにでもあると考えて良いでしょう(ページ下部の「黒い物質」マップ参照)。

 このページでは、皆様の生活圏内にある危険な場所を避ける目安にしていただく目的で、

「黒い物質」に関する当会の調査結果を公開していきます。

 

                     ◆ 「黒い物質」はどこにあるの? ◆

 福島県南相馬市内の発見が最初に報道されたことから、高線量の「黒い物質」は南相馬市限定で存在していると考えられがち。しかし、雨や風などによる自然現象の結果なので全国的に存在します。それが必ずしも放射能汚染されているわけではありません。福島第一原発事故の爆風などで直接飛来したわけでもありません。

 

 「黒い物質」が必ずしも放射能汚染されているわけではありませんが、福島第一原発事故によって放射能汚染された地域では、空間線量に比例して「黒い物質」のCs濃度も高くなると考えられます。東京都内にも複数存在しており、その線量は1μや2μSv/hを超える物も多数確認されています。

 

 「黒い物質」そのものは、雨や風によって集積した砂や泥

 道ばた、雨が降った後に水が干上がりにくい場所、吹き溜まり(いずれもコンクリートやアスファルト上)に多く見られます。

単純な【路傍の土】なのです。

   

◆ 生活圏内、子どもが通る場所にもある ◆

  高濃度に汚染された黒い物質「路傍の土」は、道ばたや広場・公園にも存在し、そのそばを知らずに子どもが通ることもあります。 「黒い物質」が風で再飛散することも考えられます。それらを吸入してしまう可能性もあります。踏みつけて靴についたまま、家の中に持ち込む可能性もあります。

 

 当会が採取し分析をおこなった検体の質量は80~90グラムほどですが、写真のとおり、現場には数メートルに渡り、たくさんの黒い物質「路傍の土」が広がっています。

 

※写真:20万Bq/kg以上の高濃度汚染現場を、ベビーカーが通る。

 現場は公園に隣接し、近くには保育園も。

 

                     ◆ 子どもが素手で触った形跡も ◆

 黒い物質「路傍の土」は、子どもの遊び場近辺にもあるため、何も知らない子どもたちは、普通の土と思って、それに触れてしまいます

 

 見つけた黒い物質「路傍の土」には絶対に触らないよう、また、子どもたちの口に入ることのないよう、親御さんも十分に気をつけてください。

 

 

 

◆ 10万Bq/kg,20万Bq/kg超えって、どのくらい? ◆

 国(環境省)は、下水汚泥等を焼却処理する際に出る焼却灰の処理基準を設けています。

 8,000Bq/kg~100,000Bq/kgの焼却灰は飛散防止策を講じた上で管理型最終処分場に埋め立て処分の方針です。

 

黒い物質「路傍の土」は、東京都内で処理されている下水汚泥焼却灰のCs濃度(ピーク時)よりも、高い濃度です。

 その施設の作業員に対する安全対策は、施設へ立ち入る作業者を限定するとともに、マスク・手袋・ゴーグルを着用するなど、徹底的に管理されています。

 ところが、黒い物質「路傍の土」は、道ばたや子どもの遊び場などに飛散防止策も施さずに放置されているのが現状です。

 

 黒い物質「路傍の土」の質量は集積した場所によって異なりますが、1ヶ所につき、数10g~1kg以上はあると考えられます。

 

 

                        ◆ 周囲の放射線量は? ◆

 215,689Bq/kg(2.374μSv/h)の黒い物質「路傍の土」付近1m高の空間線量は0.3μSv/hほどで、距離による大幅な線量の減衰が認められました(この周辺地域は、1m高0.130~0.150μSv/hほど)。

 

 このように、距離をおけば線量の減衰があるのでなおさら黒い物質「路傍の土」に近寄らないこと大事です。

 物質そのもののセシウム濃度が高すぎて危険なことに、変わりはありません。

 

 また、空間線量に比例して黒い物質「路傍の土」のセシウム濃度も高くなると考えられるので、汚染状況重点調査地域や、それと同程度または周辺の汚染地域は、さらなる注意が必要です。 

 

 

 

 

      ◆ 藍藻(らんそう)? ◆

 南相馬市などで発見された「黒い物質」は、『藍藻』であることが判明しています。この藍藻は成長のためにカリウムを必要としますが、カリウムと似た性質のセシウムを取り込み、生物濃縮が進み、より高濃度になったというのが、(元)東北大学・鈴木教授の顕微分析による見解です。

 ところが、「黒い物質」の経過観察をして生物濃縮の解明をおこなった生物学者の先生は、現在の所いません。

  

 次に、当会の現在の見解を示します。

 

                        ◆ 濃縮の理由(当会の見解) ◆

 当会で採取した黒い物質「路傍の土」も、東北大学・鈴木教授が顕微分析したものと同様と推測できますが、藍藻であったとしても、それ以前に、セシウムが雨や風によって移動し、一箇所に集まったことが、濃縮汚染のメカニズムと当会では考えています。雨や風で砂や土と一緒にセシウムがいかに「うまく寄せ集まった」かで、汚染濃度が変わるということです。

 

 これは、火山の地質学者、群馬大学・早川由紀夫教授の、火山灰の動きをセシウムの動きに応用させた考え方に基づいて、調査状況と照らし合わせると、論理的な説明ができます。

 

 その、うまく寄せ集まった物質を、深さ数ミリ単位で採取しているから超高濃になるのです。土壌採取の際は深さ5cmを採取するのが一般的ですが、黒い物質「路傍の土」は深さ1mmや3mm、厚くても1cmほどの採取しかできません。

 採取したサンプルはU-8容器(100ml)に入れ分析に提出します。サンプルの質量は80~90グラムほどですが、湿潤状態によって異なります。

 現場には採取したサンプルの何倍の量の黒い物質「路傍の土」があります総量は、その時の「うまく寄せ集まる」条件で、場所によって異なります。

 

◆ 黒い物質「路傍の土」 濃縮汚染の条件 ◆

 「路傍の土」が、うまく寄せ集まり高濃度な汚染物質になるには、条件があります。

 雨が溜まる所・吹きだまり・広い面積を有する場所(いずれもアスファルトやコンクリート)これらの条件が当てはまるところに散見され、条件が重なれば重なるほど高濃度になると考えることができます。

 具体的な場所は、道ばた・駐車場(障害物のない広場)の端・広い歩道の端などにあります。

 

 このように濃縮汚染された「路傍の土」は大変怖い物のように思えますが、これまで目に見えなかったセシウムが“見える”化し、危険な場所を避けることができるようになりました。

 

 また、自治体・国レベルでの除染作業が必要となりますが、このような危険なスポットが簡単に見つけられるようになったことを前向きに捉え、すみやかに除染を実践すべきです。除染をおこなっても「路傍の土」は、また同じ場所に寄せ集まりますので、定期的な除染作業が必要です。

※除染の際、回収した「路傍の土」の保管・処分状況を注視しなければなりません。 

★ご注意ください★

 分析結果はBq/kgで表記しています。これを㎡に換算し、「チェルノブイリの避難区分と比較すると○○地域と同じ移住禁止区域だ!ただちに避難を!」という表現を見かけます。

 Bq/kgの㎡換算は、サンプルの採取状況によって異なります。 黒い物質「路傍の土」の場合は、広がった状態でも”深さ”がないため、一律に㎡換算することは適していない上、その地域全体の汚染濃度を示すわけでもないことを、ご理解いただきたいと思います。

◆ 黒い物質「路傍の土」シーベルト マップ ◆

群馬大学・早川由紀夫教授作成雨どい、側溝、「黒い物質」のシーベルトマップ日本列島全体)

◆ 汚染レベル調査報告書 ◆

神戸大学・山内知也教授の「黒い物質」汚染濃度報告書
「黒い物質」@東京.pdf
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◆ 掲載記事 ◆

2012年6月11日発売

週刊AERA

 

2012年5月30日

読売新聞 ヨミドクター → 掲載記事はこちら

 

2012年5月18日

河北新報・朝刊

 

2012年5月17日

東京新聞・朝刊(28面)

2012年5月17日 東京新聞・朝刊(28面)
20120517東京新聞.pdf
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2012年5月15日発売 

週刊SPA! (日本語)→ 掲載記事(日刊SPA!より)はこちら

週刊SPA!より(English) → 掲載記事はこちら